はじめに
今回は試験内容を含めた一般的な公認会計士登録までの流れになります。
まず、公認会計士の試験を受験するにあたって、特に年齢、資格等の要件はありません。
大学を卒業していなくても簿記の資格がなくても受験することができます。
短答式試験
最初に、年2回12月、5月にある短答式試験(マークシート方式による択一式試験)に合格する必要があります。
短答式試験の科目は、財務会計論(2時間)、管理会計論(1時間)、監査論(1時間)及び企業法(1時間)の4科目です。
この4科目の試験を1日で実施します。
短答式試験には特定の資格を有することによる試験科目の免除があります。
また、短答式試験に合格すると合格した年度を含めて論文式試験を3回受けることができます。
論文式試験
短答式試験合格後に論文式試験に進むことができます。
論文式試験は毎年8月に実施されます。
論文式試験の科目は、会計学(午前2時間、午後3時間)、監査論(2時間)、租税法(2時間)、企業法(2時間)及び選択科目(経営学、経済学、民法、統計学のうち、受験者があらかじめ選択する1科目、2時間)の5科目です。
夏の暑い時期に3日間にわたって試験が実施されます。
論文式試験にも特定の資格を有することによる試験科目の免除があります。
また、論文式試験には科目合格制度があり、
ある科目に合格するとその後の2回の論文式試験で当該科目の受験を免除することができます。
論文式試験の合格発表は11月にあり、試験発表後にほとんどの人が監査法人に就職します。
論文式試験に合格すると「公認会計士試験合格者」を名乗ることができます。
すなわち、まだ、「公認会計士」ではありません。
公認会計士試験合格後は次回に続きます。
編集後記
メインの写真は公認会計士試験時代にTACで購入した電卓です。
まだまだ現役です。(Amazonでは廃番のためすごい金額が付いていますが、購入当時は3千円ぐらいで販売されていました。)
今日は娘の新体操の発表会でした。
緊張した様子でしたがこれまでの練習の成果を発揮することができました。
前日に開始時間の間違いに気づく、というアクシデントがありましたが(午前と思っていたら午後に開催)、無事に発表会が終わって安心しました。
明日からは、3月決算の期末監査が始まり、会計士業界の繁忙期です。