売上パターン
個人でビジネスを始めるとできる限り年商(売上)を伸ばそうと考えるでしょう。
まずは、売上100万円、その次に1,000万円、規模が大きくなってきたら年商1億円と。
必ずしも売上を増やすことが良いとは限りませんが、ビジネスを大きくしていくために売上の金額が1つの指標になります。
売上は、サービス業の場合は売上単価×件数で計算されます。
製品や商品を扱う業種の場合は売上単価×販売個数です。
売上単価もしくは件数を増やすことで売上が増えていきます。
今回は年商1億円を達成するための売上パターンについて2つのケースを比較してみました。
売上単価1億円×1件と売上単価100万円×100件の比較
少し極端な例ですが、売上単価1億円×1件(以下、パターンA)と売上単価100万円×100件(以下、パターンB)のケースについて考えます。
パターンAの場合は、取引先が1件なので管理が楽です。取引先が多いとそれだけやり取りの頻度や債権回収の管理数も増えます。
パターンAは管理が楽ですが、取引先が1件の場合は相手から取引を断られたり相手が倒産してしまうと他に取引先がないので売上が0円になってしまいます。
なので、取引先が1件の場合は以前のブログで触れた買い手の交渉力が強くなる可能性があります。
パターンBのメリットデメリットはパターンAの場合と反対になります。
パターンBは取引先が多く1つの取引先との取引が消滅しても残り99件あるので、大きなダメージはありません。
その代わり、取引先が100件あるとやり取りの頻度が増えます。
また、債権管理数が増えるので、債権の管理を怠るとサービス提供分の報酬が振り込まれない可能性があります。
なので、パターンBはパターンAよりも管理費用(コスト)が大きくなることが予想されます。
どちらのパターンが良いかはビジネスの内容にも変わってくるので一概には言えませんが、ビジネスリスクが顕在化したときの対応を常に考えておく必要があります。
独立後の公認会計士、税理士の場合
独立した公認会計士や税理士の売上戦略は多種多様です。
高単価な案件に絞っている人もいれば数をこなして売上を増やしていく人もいます。
売上1億円、は達成している人もいると思いますが、多くはないと思います。
税務顧問先の年間報酬100万円は決して小さい金額ではありません。
そもそも公認会計士や税理士に売上単価1億円は現実的ではありません。
なので、単純な当てはめは難しいですが、売上単価をできる限り上げつつ件数はほどほどに、と考えている人が多いでしょう。
売上単価1,000万円×10件と売上単価10万円×1,000件を追加してみるとどうでしょう。
売上単価1,000万円×10件はほとんどいないと思いますが、達成した人もいるようです。
売上単価10万円×1,000件は、極端に単価が低くなりますが、職員を多く雇用する公認会計士、税理士がこのパターンに当てはまると思います。
公認会計士や税理士以外の業界でも事業を始めるときにどのような売上パターンでいくかをしっかり考えておきたいものです。
編集後記
先週は伊勢志摩旅行に行きました。
伊勢神宮はとても混んでいました。まだまだマスクをしている人が多いですが、観光地はどこもにぎわっているでしょうか。
伊勢うどんは子どもたちに大好評でした。
志摩スペイン村に行った日は天気が良くて混雑もなかったためとても良い旅行になりました。
昨日は娘の保育園の卒園式でした。
4年間の保育園生活はあっという間に過ぎ、大変お世話になりました。
4月からは小学生。
新しい環境に早く慣れて楽しい小学校生活を送ってもらえればと思っています。